I. 用語の説明
loss of profit:「逸失利益」です。「得べかりし利益」などといわれることも有ります。単なる損失とどうちがうのか、詳しくは経済用語辞典などで調べてみましょう。
and/or:「および/または」としている辞書や参考書を見かけますが、「または」と訳します。「および」も「または」も法律用語辞典にのっている法律用語ですが、「および/または」という法律用語はないからです。「または」ということばには「および」という意味が含まれています。日常の会話の中からも気をつけてみてください。
II. 通信教育のメリット
学習法についてお話したいと思います。
学習法に関するFAQ(frequently asked question:「よくある質問」)に、「通学と通信、どちらが良いですか」という質問があります。どちらにも、長所・短所があり一概にどちらが良いとはいえないのですが、ご参考までに私の経験からお話しさせていただきます。今回は通信教育についてです。
通信教育のメリットはいくつかありますが、最大のメリットは、実際の仕事とほとんど同じ体験を通して学習できる点にあると私は思っています。
課題を受取る(仕事を受ける)→答案を作る(翻訳する)→提出する(納品する)→添削された課題を受取る(フィードバックを受ける)
この一連の流れは、とてもよく似ています。特にJEXの通信教育のように、Eメールを使った通信教育はまさに実際の仕事とほとんど同じといっても良いでしょう。
通学のクラスでは、予習の段階でわからないことがあってもクラスで先生に聞けば答えを得ることができます。しかし、通信教育ではわからない部分があっても、わからないなりに訳文を作って提出しなければなりません。そして、一旦提出した答案はもう訂正することはできません。また、実際の仕事でも、納品した後に誤りに気がついても、内容を訂正することは原則できません。このように仕事と同じような緊張感をもって、訳文を作るということは通信教育でしか味わえず、通学のクラスではなかなか味あうことはできません。
地方に住んでいる方は、なかなか通学のクラスに通うことはできないことでしょう。「通信教育しか受けられないのですが、プロになれますか」という質問に対し、私はいつも「なれる」と答えています。通信教育を本番の仕事と思って真剣に取り組んでいれば、きっとプロになれます。皆さんも、毎月の課題を仕事をしているつもりでがんばってください!
(執筆:国吉 晶二郎)